院長コラム

脳ストレス・・パニック障害、過敏性腸症候群、不安神経症

以前にも書いたのですが
東洋医学には脳・・という概念はないんです
でも私は東洋医学の精神につながるツボと脳という観点からの治療をしています
うれしい、悲しい、苦しい・・
よくジェスチャーで心臓を抑えてという場面がありますが
この感情は心臓ではなく脳が感じていること
心の病、ストレス・・ここに関与しているのは脳です
頭痛やパニック、過敏性腸障害なども
痛みがトラウマになって脳に痛みの辛さが残ってしまう
脳の機能が誤作動を起こすことで症状がおきてしまうのだと思います
 
人間の脳は・・大脳、小脳、脳幹の3つからできてます
精神的疾患は大脳の下にある脳幹という部分
脳幹は生命維持を司っています。
ここがだめになると、人間は生きていくことができなくなります
 
脳幹は、延髄、橋、中脳、間脳の4つでできています

橋には、不安が生じたり、感じたりする青斑核という神経核があります

ここは命の危険を察知するための警告を出す働きをします

脳がストレスを感じるとノルアドレナリンが分泌されます

交感神経を興奮させる神経伝達物質の1つ

ノルアドレナリンが出ると青斑核が刺激を受けて、大脳辺縁系と呼ばれる場所に影響を与えます

大脳辺縁系は怒り、不安、恐怖などの感情を受ける部分

青斑核が強いストレスを受けて誤作動を起こすと、ノルアドレナリンの分泌は止まらなくなります

大脳辺縁系は常に恐怖や不安の感情をキャッチしてしまうのです

一度この刷り込み、トラウマになってしまうと、ストレスに敏感な方は不安な感情が戻ってしまいます

そしてノルアドレナリンによって感じた不安は、視床下部へと伝わります

視床下部は内臓機能や内分泌をコントロールする自律神経を司っています

自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなり、ノルアドレナリンは交感神経に作用します

交感神経が過剰に刺激を受けると、副交感神経のバランスが崩れます

常に体は緊張や不安を感じやすくなります

体がキュツと締まった状態

血管も細くなり、心臓はドキドキしたり・・・

血流が阻害されます

冷えが生じる結果に

頭痛も耳鳴りも、不妊、内膜症、卵巣嚢腫など循環が悪くなるためにおこります

結局脳がストレスを感じることで交感神経が優位になり

不安が不安を生み出すような状態になりやすくなります

パニックや不安障害、過敏性腸症候群など自律神経系統の疾患も脳ストレスが

原因だと私は捉えています

鍼灸はツボを使って自律神経を安定させること

そして例えばインディバは体温を上げることでリラックス効果が

ヘッドマッサージや頭蓋骨調整によって、自律神経のバランスが取れるように

様々な施術を組み合わせることで健康へ導くことが可能だと

ストレスがない人はいないですが

痛みや不安を軽減することで体が元気になる

心が元気になる結果に繋がると思います

 

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